【国際学会参加体験記】博士課程の和田匠太君がギリシャで開催されたEMBO/FEBS Advanced Lecture Courseに参加し、研究成果を発表しました。 

2024年5月26日（日）～6月1日（土）にかけて、スペツェス島（ギリシャ）で開催されたEMBO/FEBS Advanced Lecture Courseに博士課程の和田さんが参加し、研究成果を発表してきました。今回、和田さんに参加体験記を執筆頂きました。

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2024年5月26日~6月1日にかけて、スペツェス島（ギリシャ）で開催されたEMBO I FEBS Advanced Lecture Courseに参加し、研究成果を発表してきました。
今回、私（和田）一人での国際学会参加！ 

会場へは飛行機、地下鉄、船と複雑なルートを経るため、目的地に辿り着けるのか不安でした。 

と、思いつつも隙間時間でギリシャの街をちゃっかり観光！

図1. ギリシャの街並み。当初、私が思っていたギリシャの街とは異なっていた。

図2. ギリシャの財政破綻が原因で建物の壁面や地下鉄に多くの落書き。

図3. 首都アテネの世界遺産アクロポリスのパルテノン神殿を背景に、見知らぬおじさんに写真撮影をお願いしました。

その後、船でスペツェス島に渡り、会場（Anargyreos & Korgialeneios School）に無事到着。
会場は首都アテネとは異なり、美しい地中海と自然に囲まれた場所で、ここで英語漬けの一週間を過ごしました。

本学会にはおよそ60名の学生が参加し、日本人は私一人でした。
英語の聞き取りや通じるのか心配でしたが、意外と海外の学生も同じような悩みを抱えていて、それが少し心を軽くしてくれました。

図4. 宿から見える地中海に面した会場

図5. 世界の細胞生物学を牽引するTom Rapoport博士のIUBMB Jubilee Awardの授賞式の様子

私は光栄なことにショートトークの16人に選出され、そしてポスター発表もできる、とても貴重な機会を得ることができました。ショートトーク当日、緊張で会場ホールの前を行ったり来たりそわそわしていたところ、本学会の主催者の一人であるLindaが「Your professional！ Don’t worry！」と、何度も声をかけていただき、発表に対する緊張感も徐々にほぐれていきました。
初めは冷静な状態を保ちつつ発表を進めていましたが、ここでアクシデント。

途中からPCトラブルに見舞われ、データが白飛びし、私の頭の中は真っ白になりました。

ただ、発表終盤だったのは、不幸中の幸いでした。
その後の質疑応答も事前に準備していたおかげで対応ができ、発表を滞りなく終えることができました。
次の日のポスター発表では、ショートトークを乗り越えたおかげで緊張はなく、終始落ち着いた状態で臨め、多くの議論と提案をしていただけました。

図6. ショートトークの様子

図7.  ポスター発表を終えてほっとした私

本学会では、ピラティスやメンタリングディナー、ボートツアーなど多彩なプログラムが用意されており、これらすべてに参加しました。
また、「海外の友達を作る！」という目標を掲げ、多くの学生と交流し、さらに一緒に地中海で泳ぎました！（海パンを持ってきていてよかった～）

最初は緊張することばかりでしたが、多くの先生や学生に支えられ、とても楽しい一週間を過ごすことができました！

図8. 学会参加者の全体写真。赤丸で囲っているが私

今回、初めて一人で国際学会に参加させていただき、そこで多くの体験をさせていただきました。
これらの経験は非常に貴重だったため、私だけのものにしておくのではなく、後輩や様々な方々にも共有し、海外の魅力を少しでも伝えられたらと思います。
また、私はこの学会でトラベルグラントをいただけることとなり、非常に嬉しく思います。
今後も研究活動に励み、さらに研鑽を積んでいきたいと思います。

最後になりましたが、今回の研究発表にご協力いただいた潮田先生ならびに研究室の皆様、この場をお借りして深く御礼申し上げます。

関連リンク：
FEBS-EMBO Advanced Lecture Course: Membranes, lipids, proteins in organelle biogenesis Membranes, lipids, proteins in organelle biogenesis
https://spetses2024.sites.uu.nl/

文責：博士課程　和田　匠太

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貴重な経験を得た和田さんの今後の活躍を期待しております！！