大学院生の上垣日育くんの論文がCell Reportsで公開されました
大学院生の上垣日育くんの論文が米国科学雑誌(Cell Reports)で公開されました!
長年、未解明であった小胞体への還元力供給機構を解明しました。
タイトル:The oxidative folding of nascent polypeptides provides electrons for reductive reactions in the ER.
著者:Kaiku Uegaki, Yuji Tokunaga, Michio Inoue, Seiji Takashima, Kenji Inaba, Koh Takeuchi, Ryo Ushioda*, Kazuhiro Nagata*
*Corresponding Author
Cell Rep. 2023 Jul 6;42(7) doi:10.1016/j.celrep.2023.112742
https://www.cell.com/cell-reports/fulltext/S2211-1247(23)00753-2
本研究の成果を表現したイラスト
蛇口からとめどなく流れる水は、リボソームの翻訳によって合成された新生ポリペプチド鎖からの電子(e-)を意味しています。流れる水(電子)を受け取る飼い主の手は、PDI-Ero1α複合体を表現しています。大部分の水(電子)は分子状酸素(O₂)を意味する排水口に流れて消費されていきます。還元酵素ERdj5はネコで表現され、人の手からすくわれた一部の水(電子)を飲んで、自身の還元力に利用しています。このイラストは、イラストレーターのウチダヒロコさんによって制作されました。
大学HPからのリリース:https://www.kyoto-su.ac.jp/news/2023_ls/20230725_400a_ronbun.html